どうなるニコン?経営不振で国内1千人リストラにみるカメラメーカーの今後。

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日本経済新聞朝刊にて、Nikonの半導体製造装置事業やデジタルカメラ事業で最大1千人規模の国内の人員削減を検討している旨の報道がされました。海外勢の台頭や市場の縮小で不振が続いているとのことです。

そしてそれを受けてニコン公式サイトですぐにコメントを発表。

http://www.nikon.co.jp/news/2016/1108.htm

否定するのかと思いきや一部認めているように取れるコメントもあり、釈然としないでいるとその日のうちに正式発表。

http://www.nikon.co.jp/news/2016/20161108_1_j.pdf

結局事実でした、と。報道通り一千人の人員削減の他、役員報酬、株式報酬のカットと大きな構造改革の実施をするようです。この一連の流れを見るとニコンの慌てっぷりが凄いです。思いのほか大々的に報道されてしまったことで動揺したのでしょうか。

カメラメーカーとしてはキャノンと二強とずっと言われ続け、市場を牽引してきたメーカーだけに衝撃の報道ですね。スマホなどの普及で市場縮小が著しく、各カメラメーカー共にかなり厳しい昨今の状況ですが、ニコンは昔から技術もあり堅実なイメージがあるのですがここ最近はとにかく時代の変化とスピードについて行けてなかったという印象です。

フルサイズ機などのハイエンドカメラ面は充実していましたが、APS-C機はキヤノンに押され気味、また特にコンパクトカメラについては展開に完全に失敗してしまっている感があります。今流行のミラーレスへの参入、大型センサー搭載のコンデジも遅れてしまっていて、ニコンは経営が下手だともユーザーに言われるようになっていました。

 

ニコンの抱える今後の問題

日本の大きなメーカーでは買収されてしまったシャープが記憶に新しいですが、シャープの二の舞にならない為にも今回の判断は正しかったと思いますが、問題はこれからです。他のカメラメーカーはカメラ以外の事業も展開しているのに対して、現状ニコンは手札が主にカメラと半導体しかありません。そしてそれらが不振となってしまっている現状で、相当なテコ入れができないと経営状況は尻すぼみになっていく一方です。

記事によると医療機器などの新事業に経営資源を振り向ける方針とありますが、医療用機器分野はどこの企業も目を向けている分野であり、これについても他社に先手を打たれているイメージです。果たして今から手を出して大丈夫なのか、また甘い経営判断となっていないかという不安が拭えません。

そしてもう一つの問題が今回の件でニコン離れが進まないかということです。一眼レフカメラユーザーにとってカメラ、レンズは資産です。安いものではない為簡単にメーカーを乗り換えられるものではなく、ましてやそのメーカーのマウントが終了を告げようものならたまったものではないでしょう。よってメーカー選びというのはユーザーにとって非常に大事な点になります。もしカメラを購入する際に、前述した点を踏まえた時に誰が経営不振のメーカーのマウントを選ぶでしょうか。

私は以前オリンパスのフォーサーズマウントを使っていたのですが、今はメーカーを乗り換えています。オリンパスはフォーサーズは辞めないと宣言をしていましたが、新マウントのマイクロフォーサーズを出してからは動向がどうも怪しく、私は一度全部機材を売りました。そしてその悪い予感は当たってしまい、数年後にフォーサーズは終わりを告げました。機材のリセールバリューも大く値を下げていたのを覚えています。

ニコンユーザーからはミラーレス機の新マウントの期待をされている声を聞きますが、こういった経営状況になってくるとそれどころではなくなってきますし、かといってカメラのミラーレス化の波が止まらない中、何もしないのも悪手のように思えます。企業としての体力が無くなってくると新しい挑戦も難しくなる悪循環となり、非常に厳しい状況ではあると思うのですがカメラの歴史を築き上げてきた日本の誇るメーカーとしてなんとか頑張って欲しいと思います。

 

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2016年11月08日 | Posted in ノート | | No Comments » 

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